春の加古川 ボラリベンジ

2001年3月25日

昨年の11月より何度も挑戦しているボラのフライフィッシング。 ポイント探しに相当の時間を費やし、やっと見つけたポイントで試してみても攻め方が悪いのかフライが悪いのか一度も口に掛かったことが無い。 魚影が濃いのでスレで掛かってしまうのだが、これだと大型のボラはまず獲れない。 フックが折れたりティペットが切れたり散々な目にあって未だに満足な結果が得られていないのである。 目の前に巨大な魚がウロウロしているのに自分のフライでは釣れない・・・これほどイラつく事は他に無いぞ!

3月に入ってからサクラマスやヤマメ狙いで遠出が続く週末であったが、この日は運が悪く仕事が入っていた。 午後過ぎから時間が出来たので小雨混じりではあったが因縁の加古川第一堰まで車を飛ばす。

ココはシーバスでも有名なポイントで、ちょうど春の好期なのかルアーマンの姿が目立つ。 ところが午後5時前だというのに帰る人もいる。 「あれ? もう終わりですか?」と聞いたら「ボラが多くて釣りにならないよ・・・」と来た。 へっへっへっ、どうやら今日は決着が付きそうな予感・・・

小さなクレージーチャーリーを3Xティペットに結び、ボラで沸き返る流れに第一投! やや沈めてスローにリトリーブ・・・と思ったら「ぐぐっ」と引っ掛かって「ビュイーン!」と走られ、止めようと思ったらバレた。 やはりスレ掛かりである。 リトリーブを止めてウエット風にドリフトさせてみるが結果は同じ。 フライを変え、ポジションを替え、マーカーを着けてもやはりスレ掛かり。 持っているフライは管理釣り場のニジマス用に巻いたモノが中心なのでフックサイズは#10〜14。 できるだけ小さいフライを選んで頻繁にカラーチェンジを試みるが100%スレ掛かりだ。

スレで掛かるボラのファイトは悪くない。 スピード、パワー、重量感、そして往生際の悪さ・・・サクラマスに似た走りはFFタックルで遊ぶには申し分ないモノだ。 ただしスレで掛かっているのでほとんどがバレてしまう。 バッキングラインまで引き出す強烈なジェットランの直後、巨大なウロコをフックに残して去っていく巨ボラ。 口にさえ掛かっていたら絶対獲ってやるのに〜!!! 


散々走り回った挙句、観念したボラくん。
結局、意識して「掛ける」ことでスレながら何尾かのボラをランディングできた。 しかし手元まで寄ってくるのは50cmに満たない小ぶりなボラだけで大型のボラはバレるか切られるかでまったく歯が立たない。 干潮時で底石が荒い事もブレイクの一因ではあるが情けない話である。
ボラの走りは腕がパンパンになるほど堪能できたが丁寧に巻いたフライをいくつも切られ、リーダーはズタズタで泣きそうな気分である。 「釣った」のでは無く「引っ掛けた」訳だから今回も私の負け。 これで5戦5敗と連敗記録を更新なのだ。 季節は既にサクラマスやメバルの好期なのだがコイツとの勝負はお預けにはしたくない。 おそらく来週も懲りずに挑戦するだろう。 勝算はまったく無いのだが・・・。