世紀末ボラ騒動 その1

2000年12月23日

実は11月中頃から毎週フライロッドを片手に海辺をうろついておりました。 目的はボラ。そう、外道大王と呼ばれる「ボラ」である。 コイツがFFのターゲットとしては最高にオモシロイらしく、ネットで情報交換している「トロバコモンキーズ」の面々が夢中になっているのだ。 いまどき誰も狙わない魚だけに何処にでもいるだろう・・と思っていたが、いざ釣ろうと思って探してもなかなか見つからない。 近場でお手軽に楽しめる場所を探しまわっていたが、神戸港や明石港では大きい群れを発見できなかったので、5・6年前に何度か通った加古川第一堰まで行く事にした。

加古川の最下流に位置する通称「潮止め堰堤」 シーバスで有名なポイントだがボラも相当に濃い。 ウエーダーにMA−1、ベストまで着こんで完全装備で立ち向かう。 で、肝心のボラは・・・お、いるいる♪ 浅いワンド状のよどみや反転流のキワなどに群れで定位してる。 「よし、もらった!」とフライを送りこむ・・・が、ボラはフライには興味を示さない。

水面下でローリングするボラ  釣れないんだコレが!
クレイジーチャーリー、ラビットファーのファジーニンフ、グローバグ、エルクヘアカディス、ビーズヘッドマラブーetc・・・手持ちのパターンを全て試し、それこそ目の前に通してやるがまったく反応しない。 ライズの様子は水面直下の流下昆虫でも食っているような感じだけど、相手がボラだけに鱒の常識が通用するかどうか不安でしょうがない。

ボラは折り重なるように群れているので時々フライがボラの身体に引っ掛かる。で、「掛けて」みました・・・(笑)  掛けてしばらくはボラも気が付かない。が直後、凄まじいスピードでジェットランが始まるのだ。 #7の高弾性ロッドと3Xティペットなので大抵の獲物ならなんなく獲れるだろう。 しかし、ココのボラは止まらない。 よどみで掛けても流芯の激流帯まで逃げ込まれたり、沈みテトラに突っ込んでリーダーのバット部分からブチ切られたり・・・ムカつくほど頭脳的なファイトでやられっぱなしだ。 ドラグを締めて無理やり止めようとすると今度はフックが伸ばされてしまった・・・(T_T)  結局、10匹ほど掛けて獲れたのは50cmクラス2匹。 これより大きいと大抵バレてしまう。 もっともスレだからバレ易いもので、口に食わせていたらもっと楽しめたかもしれない。
こんな結果で満足する筈が無いので日夜、情報収集とフライの作成に励むことになる。 しかし、西暦2000年も残り1週間余りしか無く、ボラに負けたままで新世紀を迎える事だけは避けたいのが心情だ。 年末は年賀状作成や大掃除などで忙殺されるのだが、なんとか年内に決着を付けたい。

クソ〜、ボラの奴。 次はやっつけてやるぞ!



極小のクレイジーチャーリー 管付きチヌ針で巻きました