夢よ再び・・・ 山陰のサクラマス

2001年3月18日

報われない釣りの代名詞とも言えるサクラマス釣り。 10年通っても釣れない人は釣れないが初めて竿を振る初心者に釣れる事も珍しくない。 私自身、8年前から始めて初ヒットが5年目であった。もっとも春先に3〜4回しか行かない不真面目な釣師なので幸運な方かも知れない。 

今回の釣行は所属クラブ:OPA!の例会でもあったが参加者が私を含めて2名! くぅ〜、寂しい〜・・・(T_T)

当初の予定は3月17日(土)であったが現地の天気予報で17日から雨となっていた。 降雨後の方が釣れる確立は格段に高いので急遽、翌18日(日)に変更。 おそらく絶好のコンデションになるに違いない・・・ちょっと期待しながら現地に向かう。

いつもココから攻めます。 ヒット率高し!
予定よりやや遅れて午前6時に到着。 幸運にも有望ポイントに先客は無い。 あたふたと準備をしてポイントへ・・・  雨のおかげで水量は豊富で水色も申し分ない。 これは期待できそうだ。 
魚が居れば一投目で反応があるモノだが何事も起こらない。 10分ほどで切り上げて下流へ移動。 昨年、巨マスを釣った第一堰へ向かう。

ここは堰の中心から流れ出る激流と水深があり早期に最も期待できるポイントだ。 ウエーディングを強いられるので雪解けが入るとかなり辛いが今日はそれほど冷え込まない。

河口から1kmも無い第一堰
ロッドは10年近く使い込んだボロ竿だがリールは今期から新型である。 逆テーパーの大径スプールと硬めのフロロナイロンの組み合わせは軽快に飛距離が伸び、ライントラブルは皆無である。 道具の進化には目を見張るものがあるが釣果の進化がまったく見られないのは悲しい限りだ。

粘る私。 巨大ネットは必需品です。
いつもは3投で見切る私が珍しく長時間このポイントで粘った。 しかし、やはり根性が足りません。 午前10時には根負けして移動となりました。

上流のポイント数個所をチェックするが水量が増えた分、流速が増して釣りにならない。 おまけに河川改修工事で様変わりした川相を見て一気にやる気が失せた。
同行の黒田氏と相談して渓流へ向かうことにする。 数年前は真夏にドライフライで結構遊んだ水域なので何とかなるだろう・・・と思って行ってみるとココでも雨と雪解けの増水で流れは荒れ狂っている。 とてもじゃないがフライでは太刀打ちできない。 黒田氏はルアーで果敢に攻めるが結果は同じ。 う〜ん、このままでは今年初のボーズは確実だぞ〜(^^; 
荒れ狂う渓。 濁って無いのが救われます。

こんな写真も撮ってみました。 接写は難しい
まだ残雪が目立つ山陰の渓流だが季節は確実に春である。 ツクシやネコヤナギが芽吹く渓も数週間後にはコゴミなどの山菜が期待できるだろう。 そうなると釣りそっちのけで採り始める我々だがそれもまた楽しみのひとつとなっている。
釣りの方はさっさとあきらめた我々はポイント散策の為にさらに上流部へ移動。 小河川だが渓相は悪くなく、夏に避暑を兼ねて遊びに来るには丁度良い。

と言う訳で今回はボーズである。 この時点で時刻は午後2時前だが残った時間をサクラマスに賭ける生真面目さは残念ながら持ち合わせていない。 次回は未定、通いつづけないと結果は出ないから一雨降ったらまた狙いに来るでしょう。