台湾に近付き雲の下にくると台湾の町並みが見えてくる。否応無しに気分も高鳴る。
無事着陸ををすまし、飛行機から出ると熱帯特有の暑さと湿気が襲ってきた。今回は
何便か重なったのだろう入国にも時間がかかる。日本人はほぼフリーパスで入国でき
る。荷物を受け取って大きなロビーに出ると両替えをすまし、バスのチケットを買
う。今回は台中行きだ。バスも何社か入っているので時間のなるべく早いところの物
を買おう。この辺はまだ日本語が通じるので初めての人でも心配ないだろう。


台湾のバス乗り場。次から次へバスがやってくる。乗り間違えないように、、、。
台中までは約3時間半の旅だ。

高速にて台中に向かう。相変わらずどの車も荒い運転だ。でも、2回目だとそれ程驚
かない。道路は込んでいて待ち合わせている3〜4時の間に台中駅に付く事ができる
だろうか?ちょっと心配になってきた。まっ、電話番号も住所も聞いているのでその
時はその時だ。途中、少し寝てみると台中にどうやら近づいたようだ。台湾のバスは
アナウンスがないので自分で降りなければならない。私は駅を通り過ぎてしまい、仕
方なくタクシーで戻った。なんとか待ち合わせの時間に着いたぞ。私は青いでかいバ
ックを持っている大男だと伝えてある。駅前で待っているとメール添付で送ってもら
った写真の顔があった。そう劉くんである。劉くんは同級生の友だちと私を迎えに来
てくれていた。取りあえず『ニイハオ!』と挨拶して少しおしゃべりしながら違うバ
ス停に向かった。劉くんは高校生で英語も学校で勉強している。私達のメールはもち
ろん英語だった。中国語と英語と日本語があれば台湾はなんとかなるのである。

なんと劉くんは携帯電話を持っていたのである。日本では今となってはそれ程珍しく
もないが台湾では珍しいのだ。どうやら劉くんのパパに電話して降りるバス停まで向
かいに来てもらうらしい。

バスに乗り雨が少し降ってきたが、降りて待っていると劉パパがやってきた。日本で
いう軽トラで登場だ。もちろん普通は2人乗りだが、ほろの中に椅子が積んであって
私は前に劉くん達は後ろに乗った。お菓子などがたくさん積んであったので劉パパは
雑貨&食品店でもやっているのだろう。

裏路地へ入るとさらに台湾チックになる。匂いもたいわ〜んって感じだ。劉くんの自
宅へ案内されるとママやいろんな人がいた。とりあえず日本から持っていったお土産
をプレゼントして、みんなでお話した。


劉くんの知り合いの朱さんが劉くんに持ってきたタカサゴノコギリである。日本では
超普通種だが台湾では平地の開発でかなり激減した種類である。ちなみに大型はほと
んど採集できず高嶺の花になっている。

パイナップルをつまみながらのお話なのだが、いつ食べても台湾のパイナップルは甘
くて美味しい。『好吃!』