それは一年前からすでに始っていた、、、。

そう、98年に台湾で採集している時から今回の採集の準備は始っていたのだ。
今度は中部か南部にも行こうと私の中では密かに燃え上がっていたのである。
しかし、中部にはチェンさんの知り合いである林老師しかつてがなく、とても忙しい
お方なのだ。ところがある時、私の英語版のHPをみて台湾の学生がメールをくれ
た。どこに住んでいるか聞いてみると台中県であったのだ。これはラッキー!
それから何十回にも及ぶメール交換が始まり、台湾に行くまでに何度か日本の昆虫書
籍や世界の標本を送ったのだった。そうそう、私の動画も送ったことがあ
ったなぁ、、、。

98年に行った時は、台湾で殆ど言葉が喋れず筆談ですましたものだった。
しかし、やっぱり喋った方が仲良くなれるので、1年間、自分なりではあるが本や教
育放送で勉強した。英語もそうだが学校ではあまり勉強しなかったが、必要性がある
と本気になるものである。しかし、実際台湾に行ってみると私の勉強していた中国語
の標準語である普通話(プートンファ)とは違い北部と中部ではまた発音が違うので
ある。これにはまいった。しかし、初日には分からなかった言葉も日にちがたってく
ると分かってくるもので、日常の生活には困らなくなった。今回は私一人での採集旅
行なので日本語を喋る機会が少なかったのも要因かも知れない。現地で一番勉強にな
るのは台湾語(あえてこう書く)放送で台湾語の字幕+英語または日本語の字幕があ
る場合だ。これは勉強になる。言葉が分かってくると現地の虫屋との話は大変面白
く、実にためになった。おかげて沢山の友だちもできたのであった。

あとはお金である。たぶん読者の中には私が何をしているか、不思議に思っている方
もいるだろう。まっ、フリーターとでも思っていただければいいです。そんな訳で夜
勤の給料の良いところでコツコツとクワガタの為に働いていたのヨ〜。

で、なが〜い、なが〜い準備期間もあっという間に過ぎ去り、台湾に出発したのであ
った。それでは99年台湾採集記の始まりです。