夜の深海ジギング@由比トーナメント参戦記

2000年11月4日

なかなか行く機会の無い駿河湾で大規模な大会が開催され、私も運良く参戦することになった。 日頃、ネット上でお世話になっているトロバコモンキーズの今川さんやオールジャパン100kgオーバークラブの小林さん達が実行委員として主催されるこの大会は今年で3回目を迎え、年々参加者が激増。 今年は約170名が夜の由比港に集うのであった。

私自身は7月と9月の2回だけ経験した駿河湾。 まだ数匹しか釣った事が無いくせに「明日はもらったぜ!」と前日からハイテンションで寝つけず、午前4時に家を出た。 当然一睡もしてないので途中の名古屋SAで仮眠をとり、由比には正午に到着。 今回は可能な限り一般道を通った為、多少時間はかかったがかなり経済的だ。

協賛35社が光る看板にディスプレイされる。 当日の受付。 お、この後姿は・・・・

開催準備のため主要メンバーが集結し会場の設営や参加者の受け付けの後、開会式が行われる。 私は「トロバコモンキーズAチーム」の一員として参加。 7月に世話になった桜エビ蔵さん達と共に船に乗りこむ。 同船する「トロバコモンキーズBチーム」は9月に御一緒した方々が参加していたので結局ほとんど顔見知り状態だ。 すっかり暗くなった駿河湾に各船が出船し17:30にスタートフィッシング! 

DENさんがベイトのサバをさばく。 手馴れたもんだ。 私のタックル。 あっ、ミニチュアダックスだ!

焼津で買ってきた「特餌」をフックに装着して第一投。 「ガツガツ」といきなり食われて「よっしゃぁ〜」とフッキングして巻き上げるがバレてしまった。 しかしスタートとしては順調だ。 チームのみなさんも結構反応があるようで船上は活性が高い。 しばらくして私にまたまたアタリ。「うおりゃ〜」と合わせると一気に走られた。 「ギュイ〜〜ン!」 シーラインの改造ドラグが唸りをあげてラインが出ていく。 猛烈なファーストランを強烈にドラグを締めて抑え込み、ガンガン巻き上げる。 かなり強引に巻いたので残り30mまではすんなり揚がったがココから爆走された。 船底を手前に走られ竿のリーチでかわすが締めすぎたドラグのおかげ体制は崩されたまま・・・よせば良いのにさら強引にリフトしようとしたら「フッ・・」とバレてしまった・・・ 「ア゛〜もったいない〜」 ごめんなさい、下手で・・・(T_T)

大会ルールでエントリーは20kg以上!「釣れるんか?そんなデカイの・・・」と思ってしまうが9月の29.05kgの例もあるので獲れば入賞間違いない。 トロモンズは過去2回ともノーエントリーなので今回はなんとしても20kg以上が欲しい。 と、BチームのDENさんにヒット!剛竿カマジャ70SDがチョットだけ曲がってるがDENさんは「こりゃデカイ!」と叫んでいる。慣れない両軸タックルで辛そうだ。 やがて上がってきたのは超大型のバラムツで船上は一気に沸き立つ。 ベテランのDENさん桜エビ蔵さん両氏の目測では20kgオーバーは間違い無い。 トロモンズ初のキーパー確保だ♪

戦うDENさんと見守るおおくぼさん。 で、釣られちゃったバラムツがコレ。 デカイです!

最初はポツポツと反応があった私だがぱったりと反応が無くなった。 「まずい、入賞どころかボーズの可能性もあるな・・・」 兵庫からはるばるやって来てボーズは悲しすぎる。 丁寧にタナを探ると100mから50mの間でばらついてアタリがでるが食い込むには至らないようだ。 おそらく小さなバラムツだろう。 祈りを込めて「特餌」を装着し、脱落防止の輪ゴムで縛り付ける。 期待のアタリがあったのでチョット送りこんでフッキングすると乗った! 「ドシャ〜〜〜」と豪快なドラグ音で一気に走る。 「へへへ、来た来た♪」 期待してハンドルを巻くが簡単に上がってきてしまう。 「ありゃりゃ・・・」 10kgも無いバラムツでありました・・(^^ゞ  

潮が変わってからアタリは激減し、睡眠不足で集中力が無くなりかけた頃、左隣のおおくぼさんがデカいサットウをヒット。 かなりのサイズだがギリギリ20kg以下と思われリリース。 このあたりの見極めはかなりの経験を要するがDENさんや桜エビ蔵さんの判断なら間違い無い。 しかし隣で釣ってる私には何故サットウが来ないんだろう・・・。 次は右隣のこあいざわさんにサットウがヒット。 20kg以下だが良く走る。 「いいなぁ・・羨ましいなぁ・・」ボヤく私。  この後、おおくぼさん、こあいざわさん共にサットウを連続ヒットさせているのだが間に挟まれた私はカワイイ小バラちゃんが釣れたのみ・・・(T_T)。

連続ヒットのおおくぼさん。 こあいざわさんのサットウ。 良く走りました。

結局、後半は誰もキーパーの確保ができないままゲーム終了。 まぁ、皆さん適度に釣れたようなので表情はにこやかだ。さてさて、DENさんのバラムツは何キロなのかな?

由比港では既に何匹かが検量され「魚河岸のマグロ」状態で巨体が横たわっている。 みんなデカイ! ウェイインミニマム20kgを軽くオーバーする巨体が10本以上持ちこまれ検量係は重労働である。 検量の結果、DENさんが獲ったバラムツは20.5kg。 なんとギリギリで入賞は無理そうである。

さぁ、買った買った! 重労働の検量風景

いまがわさんの進行で表彰式が行われる。 表彰台ではトロフィーフィッシュを持ち上げた入賞者が記念撮影。見るからに辛そう・・・でも羨ましい。

必死で持ち上げる入賞者。おめでとう!

釣りで勝てなかったらクジ運で勝負するのが常だが我々トロバコモンキーズはA,B,Cの3チームとも完全にスカ! その後のジャンケン大会ですら勝ち残る者は誰一人おらず、最後まで天に見放されたかの様でありました。

大会終了後の撤収作業を終え、開催スタッフと清水のデニーズで食事。 かなりクタクタだがコレから450kmのドライブだ。 午前2時半に清水を出たが途中のSAで2回も爆睡に陥ったので自宅に戻ったのは午前10時! やっぱり単独釣行はキツイわ〜!