伊予灘ヘビージギングに挑戦

2000年10月8日

「激しい潮流と険しい根周りで根掛かりの連続。100個近いジグの損失に脱落者も続出。 しかし、出ればデカイ!昨年のレコードは18kg。 しびれますよ〜!!」
こんな触れ込みで私を誘ったのは津居山で世話になったOPA!の光明さんである。普段の私ならこんな誘いには乗らない、私が行っても釣れる訳が無いからである。 ところが「反応が悪いときはアジ釣りです。サビキで40cmクラス入れ食いですよ♪」と聞いて、即OKしてしまった。

姫路に集合して高速をひた走り、広島から伊予灘目指して出船である。参加者は今回の企画人、姫路の猛者:保田さん。OPA!の光明さん。ザウルスの姉川さん。カツイチの中川さん。そして私の5人である。 この日の為にフィッシャーマンのロッドを新調した者もいたが急病で欠席・・・もったい無い・・・。

私以外の4人は先月ここを訪れ、手持ちのジグを殆どロストするという苦い経験を持っている。だから今回の装備は凄まじい。ラインはPE5〜8号、リーダーは100〜200lb、ジグは280〜420gと最強の重装備。まるでトカラ遠征である。  




いかにも「瀬戸内海」な海域を船は進み、ポイントへ到着。 期待と不安の第一投・・・アレ、なんだ簡単じゃない? 「先月と全然違うぞ〜♪」 今回は潮流が穏やかで攻めやすいようである。 とは言え根が険しい事には変わりないので慎重に・・・なんせヘビージグは高いもんね。 
やがて最強タックルで攻める保田さんにヒット! しかし潮流に乗って船底へ走られプロペラシャフトに絡んでバレてしまった。 大丈夫、魚は居るぞ! 
さらに黙々と「労働」を繰り返す5人。 するとトモの姉川さんに何やら来たようだ。根掛かりだと恥ずかしいので、ず〜と黙っていた彼だが明らかに魚の引きである。(竿は曲がってなかったけどね・・・) ヘビーなタックルにモノを言わせアっと言う間にランディング。 結構デカイ!80cmは優にある7kgほどの立派なブリだ。 
さっきまで前回のプレッシャーで寡黙だった彼にようやく本当の笑顔が戻る。みんな釣人なんだなぁ〜・・・


   
姉川さんの記念すべき一匹。でも竿曲がってないよ・・・(笑)

昼食は船長の自宅でご馳走になった。奥さんの手料理をたらふく頂き、地酒まで味わえて大満足。特にアジの造りは絶品でありました。

  
船長の自宅で頂く昼食は、鯛飯にアジの御造り。 美味い酒もあるぞ!

さて、食事と休憩の後、再び船に乗りこみポイントへ向かう。 昼からは潮が変わり難しい流れになると言われ慎重に攻める。 ヒットゾーンはボトムから3m以内、5回ほどジャークしてはラインをフリーにして落し再びジャークを繰り返す。底の変化が激しいのが良く解る。 50mから10mまで急激に駆け上がり、すぐに10mほど落ちる、これの繰り返しが続く。まるでノコギリの刃のようだ。 UP&DOWNを3回もすればジグが流されて底が取れない。根掛かりも多発、ラインが太いのでロストは少ないがジグは彫刻刀でえぐった様にボロボロになって帰ってくる。実に悲しい・・・・(T_T)
全長30cm近いジャックナイフ300gやクレイジーロングジグ330gに短めのアシストフックを1本だけ装着。針はがまかつの「BIG ONE」22号。多少ねむったポイントが根掛かりを防ぐような気がするが気休めかもしれない。 保田さんはアシストフックの装着にナイロンラインを使用している。メインラインより強度を落してジグの回収率を上げる作戦である。今日はそれが大成功でロストは無いようだ。 私といえば昨日買ったばかりのPボーイ250gとジャックナイフ300gを早々にロスト。アシストフックも大量に作成したが針先の傷みが激しく、交換頻度は高い。

徐々に潮が強くなってくるが反応は無い。 
「やるのなら今のうちだな・・・」 10ozヘビータックルから3ozライトタックルにチェンジ。 ラインはPE3号、40lbリーダーにはいまどき誰も使わないダンジネス スティンガー4.5ozを装着。 一投目、3回目の底取りの後は流されてしまって底が取れない。  「やばい、また引っかかっちゃう・・・」と急いでリーリングすると案の定、根掛かり・・・と思ったら魚でした。 根が怖いので強引にやり取りして無事にキャッチ! 私にしては立派な5kg級である。 へへへ、釣れちゃった・・・(^o^)


   
ライトタックルに換えた一投目にヒット! ブリとは言えないサイズですが嬉しいモンです。

さて、船は難所の本命ポイントへ移動。 潮はさらに強く、底はさらに険しい。 根掛かりやリーダー損傷が激しく、システム作りでジギングできない者が続出する中、黙々とシャクリ続ける保田さん。なんかさらに気合が入ってるな〜と見ていると「ヒットォ〜!」 最強タックルが曲がる。「よう引く、デカイかも・・・」 彼が釣らなきゃ話にならん。バラすなよ・・・・。 彼にしては慎重なやり取りと姉川さんの完璧なネット操作で無事にランディング。 デカイ! 91cm8kg超の立派なブリである。 


 
ラストを飾った執念の一匹! 堂々の90cmオーバー、8kg級のブリです。

この一匹で今日は終了。釣れない人もいたけど前回の悲惨な結果に比べれば今回は大成功! どうやら弱い潮まわりが幸いしたようで(若潮)根掛かりも少なく釣りに集中できたのでしょう。大潮のときは釣りにならんでしょうね。

ただひとつ残念だったのは、アレほど期待していたサビキのアジ釣りがまったく出来なかった事。 次回はアジ釣りでメンバー募集しようかな? へへへ・・・