発見! 若狭メバル温泉

2004年1月3日

元旦からスタートするWebトーナメント:OPA!メバリンピックサーキット2004での優勝を狙い、若狭方面へポイント調査に出かけた。

今回の調査隊は前田ピン蔵さん、ミカリン、私=ふじはし の3名。 地図を頼りに北西風が避けられるエリアを探し、たどり着いた小さな防波堤。 足場悪く、ちと怖かったが思い切って先端まで行って第一投でヒット!

この1匹から大爆釣。
ピンクのサンスン丸呑みでした。
黄色いアストラで挑む三上さんも手堅くヒット!
名ガイド:前田ピン蔵さん絶好調!

ほぼワンキャスト・ワンメバル状態だが底根がキツくてキャッチ率は低い。 根擦れブレイクが多発し相当数のメバルをバラす。 根掛りも凄まじい。 外向きのシモリ周りで強烈なアタリが連発するがどうしても獲れず、頭に来てバンバン攻めるが10投連続で根擦れ。 なんと根擦れ率100%!!
極細PEで挑んだ私は根擦れや根掛りの度にシステムの復旧に時間を取られて釣果が伸びません。 1回戦はフロロで挑んだ前田ピン蔵さんが好結果を出した。

その後、数箇所のポイントをまわったが小メバル1匹でパッとしないので再び最初の爆釣ポイントへ戻り、2回戦開始!

2回戦はアストラ76とPEラインで挑んだミカリンが絶好調。 ロクにアタリも無い私を尻目にこの日の最大サイズ:26cmをゲット!


←悪意を持って押さえつけて26cmです。
終盤になってようやく付き場がわかった私もなんとかヒット。


マーズのエロいワームで釣りました。→

結局、このポイントでは3人で30匹のメバルをキャッチ。 サイズは22〜26cmと良型揃い。 20cm前後は皆リリースしました。 おそらくもっとデカい奴も相当数掛けてる筈ですが、根擦れやバラシなどで釣り切る事が出来ません。 こりゃなかなか難所です

今回、極細PEのライントラブルは皆無でしたが根掛りなどによるシステム復旧時間が膨大でした。 
後半はフロロラインも使いましたがトラブルそのものはPEの方が少なくなってきてるので、より素早く確実なリーダー結束方法が必須と痛感。 闇と風の中、ヘッドライトの明かりだけで確実に結べるノット。 無いもんですかね?





若狭メバル温泉のメバルを3匹。刺身と煮付けで頂きました。 胃袋の中は小エビ少々。 受精前と思われる親指大の黄色い卵がぎっしりです。
3匹ほど背が緑色に光る奴がいたのが気になってちょいと調べてみたところ、標準和名「メバル」は計測形質および計数形質により明確に3種に分けられる事が判明。

・メバルA型 体色:赤色 胸鰭軟条:15本 臀鰭軟条:7or8本
・メバルB型 体色:黒色 胸鰭軟条:16本 臀鰭軟条:7本
・メバルC型 体色:茶色 胸鰭軟条:17本 臀鰭軟条:8本

この中で我々が最も判断しやすいのは胸ヒレの軟条(柔らかい骨状のもの)の数。 体色は生息環境での変異が激しいとの事。 捌いたメバルの胸鰭を爪楊枝で固定。 計数の結果、3匹とも16本でB型となりました。 B型は瀬戸内で「アオ」とか「青地メバル」と言われる種類と思われ、外洋に面した磯での採取例が多いとの事。 紀州で良く見られ瀬戸内では少数らしい。

昨年の研究結果ではこれら3種のメバルは遺伝的に別種であることが報告されてます。 遺伝的別種とは互いが交雑しない事。 つまり、別種同士で繁殖できない事を示し、イワナ類の河川毎の形態の違いとも異なるようです。 なんか凄いですね。

これらの分類にはDNAのゲノムを解析するAFLP法という最新の技術を使ったそうですが、この方法だと花粉や髪の毛から固体識別が出来るそうですよ。 悪いことは出来ません・・・

参考文献
京都大学の甲斐嘉晃氏「メバルは3種に分けられる -隠れた「種」を見つける-」より


                                              2004年1月6日