イカ釣りパラダイス? in 鳥取

2002年7月20日

山陰のシロイカ釣りは夏の風物詩。 いつもはジギングばかりの私もここ数年はシロイカ釣りに夢中。 とくに昨年お世話になった鳥取の海佐知丸は、電動リールでのアジ釣りもできるので一石二鳥で楽しめる。 美味しい釣りモノに目が無い仲間と神戸に集合し、ワイワイと大騒ぎで鳥取入りするのであった。

1年ぶりの海佐知丸は立派な釣船に様変わりしてました!

午後6時。 海佐知丸は鳥取港を出港。 まずはシーバス狙いのライトジギング。 柔らかめのジギングロッドでメタルジグをスロージャーク。 大阪湾とは比べ物にならないクリアーな水質に期待は膨らむ。
「ヒットよ〜ん♪」 なんとファーストヒットはさくらさん! シーバスか?と思ったら巨大なソイをGET!
「これ初ソイなのよ!うれしい〜!」 と上機嫌な彼女。 
「そ、そう。 良かったね・・・ 」 不吉な予感に言葉を失う我々。

本命のシーバスはまだ釣れていない。 誰もが「次は俺が・・・」と思いつつロッドを操作する。 しかし・・・
「ヒットよ〜ん♪」 なんとまたしてもさくらさん。 お約束のガシラを釣り上げ意気揚揚。
「・・・   」 すでに返す言葉すらない我々。。。

さすが「ガシラの女王」! ソイも巨大でした!!

「そろそろイカ釣り行くよ〜!」 いっこうに釣果の上がらない男達の気を察し、松田船長は沖合いへ走る。
時は夕刻、すでに漁火でいっぱいの日本海。 いよいよ期待のシロイカ釣りの始まりである。

しょうげんさんとさくらさんはイカに狙いを絞ってジギングロッド1本で攻める。 前田ピン蔵さんと私はイカとアジの2本立て。 鳥取組のはまべさんとまことさんも2本立て。 やまおさんはアジ専門で竿を出す。 みんな準備は完璧。 沖漬けのダシまで用意してイカの反応を待つ・・・ 待つ・・・ 待つ・・・。
「つ、釣れん・・・ 」 良い時には1人100杯近く釣れるシロイカだが今日はどういう訳か反応が無い。
渋い状況の中、最初にイカをヒットさせたのはしょうげんさん。 それもかなり大物だ。 
「よ〜し次は俺だ!」 小さく触れるようなアタリを丁寧に掛けるが何故か小さなイカばかり。 ちょっとかわいそうだが沖漬け用タッパーの中へ。 「へっへっへっ、 沖漬け沖漬け・・・」 シロイカの沖漬けなんて釣り人だけの贅沢。 釣れるサイズが小さいので片っ端からタッパーに放り込んでいく。

良型を手にご満悦のしょうげんさん。 後がやまおさんです。 アジにチャリコとエサ釣り絶好調の前田ピン蔵さん。

イカが不調なのでアジに期待を込めるがそう簡単には釣れない。 しかし、一旦ヒットするや長くて胴調子の竿が海中に突き刺さるように曲がり、見ているだけでワクワクする面白さである。 電動リールの超スロー巻上げで丁寧に捕りこみ、一匹ずつ〆てクーラーへ保存。 こりゃ美味しいぞ!

はまべさんは手釣りで攻める。 渋い!! 久米島帰りのまことさん。 やはり手堅いっす。

今回の段取りを組んでくれたやまおさん。 昨年の釣果も凄かったが今日も強い。 丁寧なエサつけ。 こまめな打ち返し。 確実な捕り込み。 釣果の差は圧倒的で我々の3倍以上のアジを釣り上げていく。
はまべさん、まことさんも手堅く釣果を伸ばすが私の竿はなかなか曲がってくれない。。。
と、突然私の竿が水中に引き込まれた! 「お!いよいよ巨大アジか?」 呆れるほど丁寧な巻上げで取り込んだ獲物はなんとメバル! それも30cm近い大物だ! 「やった! これでお造り三種盛り合わせや!」 なぜか今年はメバル運が良い私。 メバルだけだけどまぁいいか・・・

沖で釣れるメバルは美しい! ごきげんな私。 繊細な竿でイカ爆釣中のさくらさん。 入れ過ぎはダメよ・・・

さてさて、イカ専門で頑張るさくらさん。 根魚ではダントツの彼女もイカでは苦戦していました。 スッテに触るだけでなかなか乗ってこない今夜のイカはジギングロッドでは難しいものだが、松田船長が使っていたイカ竿「ダイワ 早舟V アオリ120」に持ち替えたとたん、一気に爆釣モードになった。 左手でジギングロッド、右手でアオリ120を持って次々とイカを釣り上げ、沖漬け用ジップロックに漬け込んでいく。 

ふ:「おいおい、そりゃ入れ過ぎちゃうか?」
さ:「う〜ん、そう言えばダシの色が見えないわね〜」 

沖漬けに「入れ過ぎ」が厳禁である事はまだ誰も知らないのであった・・・

シロイカ=ケンサキイカ もうメチャメチャ美味しいです!

「こんな調子悪いの滅多に無いよ!」と松田船長。 遅くまで頑張ってくれたのでイカもアジもそこそこの漁獲になり、ようやく帰港。 皆で釣果を分け合うがアジは殆どやまおさんの釣果である。 先々週のキス釣りに続き、今回も最初から最後までお世話になりっぱなしの我々。 いや〜ホントいつもありがとうございます!

午後6時に出船して帰港が翌日の午前3時! 9時間も釣りに集中したのでさすがに皆ヘトヘト。 帰りは休憩しながらの運転で自宅に戻ったのは朝の8時。 さすがにその日は爆睡で過ごしましたが、夕食には「お造り三種盛り合わせ」で幸せなひと時を味わう事が出来ました。  沖漬けも絶妙な漬け具合で日が経つほどに味に深みが増し、酒のツマミとしては最高のモノでした。

美味しいだけに無くなるのも早いイカとアジ。 こりゃ近いうちにもう一度・・・かな?