「大いなる愚行」 OPA!サクラマス例会

2002年3月9日

解禁以来、週末はサクラマス釣行になる3月。 今週はOPA!例会での○山川参り。 今回の参加者は、OPA!黒田、OPA!笹井、OPA!ふじはしの3名。 熱心なサクラマス狂信者に絞り込まれ、異様にテンションの高い集団となった。 今年は誰が栄冠を手にするのか・・・ 気になるところである。

先週の釣行からこの川の攻略法を練り直す。 今までミノー中心で釣ってきたがディープミノーでもこの川は攻め切れない。 広く、深く、強い流れを攻略する為に大型スプーンがどうしても必要だが関西では入手が極めて難しい。 先週の釣行でも貴重な大型スプーンを8個もロストしている。 「このままでは戦えない・・・」 急遽、仙台のショップから20個の大型スプーンを購入。 10号のチヌ針でシングルフックを大量に作成し、物量作戦で当日に挑む事になった。


午前6時、K橋から攻める。 気温は零下2度。 ガイドは凍てつきキャストもままならない。 数日前に降った雨の影響か水量は多く濁りが強い。
 「アカンわ・・・」  やや弱気になる私。

ココから1kmほど上流に堰があり、先週はそこで1匹キャッチされている。 歩いて行くには遠いが思い切って移動する事にした。
先週の実績ポイント:D堰へ到着。すでに先客あり。
「おはようございます」 挨拶を交わし、情報交換。 聞けばこの先客さんは先週、ココでサクラマスを釣った張本人でした。 「ほらソコ、ソコで釣れましたよ。」 流れの中に岩が点在し、見るからに釣れそうなポイントである。 しかも水域は広大で探る範囲はかなり広い。

先客さんとの会話を楽しみながら小1時間頑張ったが反応は皆無。 根掛りはひどく、数個のスプーンをロストして退散。 「お先に失礼します。 頑張ってくださいね!」 
延々歩いてK橋へ戻る。 「どうでした?」 「うん、3個無くした。」 「俺もかなり無くしたな〜。」 これも釣りの会話のひとつである。

ルーフに装着したスキーキャリアにロッドを固定してポイント移動。 この手のスキーキャリアは小移動を繰り返す釣りにはとても便利。 先月の淡路島メバル釣行でも大活躍。 サクラマスロッドは長いので特にありがたいです。
次に入ったのは私のお気に入り「N地区テトラ帯」。
探り切れる深さが特徴だが「攻め易さ」と「釣れる場所」が一致する保証は無い。 しかし、先週の釣行では唯一、生命反応のあったポイントである。(巨大ニゴイだったが・・・)

早朝は零下まで冷え込んだが晴天の為、気温は急上昇。 徹夜で準備して今日に挑んだ私。 真剣に攻めるが睡魔には勝てず、撃沈。。。
「コラ! 寝てる場合ちゃうで!」 黒田氏に起こされて目覚める私。 「ん?何か釣れたん?」
まだ誰も釣れてませんでした・・・

異常な陽気で気温は17度まで上昇。 日差しは春そのもの。 川原に目をやると土筆が芽生えている。
「眠いわけだ・・・」

昼食もかねて大移動。 わざわざ遠方に昼食場所を設定したのは午後からの釣りの集中力を考えての事だ。 近場で済ますとテンションが下がり、気合が抜ける。 ある程度の時間を掛けて移動する事で気分が入れ替わり、再開する時に新たな気分で挑む事が出来る。 釣りだけでは無いがこのような「再起動」が有効な場面は多いものである。

で、昼食である。 「餃子の王将」で「ラーメンと餃子」という、何のヒネリも無いオーダーを平らげながら何故かメバル談義。 「マジな話、メバ●ートは買占めるべきですよ!」 ぜんぜんマジじゃないです・・・(笑)

午後からはポイント開拓の為に川沿いを走り回る。 おかげで車は泥だらけ。 努力の甲斐あって素晴らしいポイントを発見。 「デカイのが出そう・・・」 気合も一新して攻め続ける私。 しかし、またも睡魔に襲われて撃沈。  今日は日差しが優しすぎるよ。。。(^^ゞ

よく寝たおかげで気合も回復。 最後に今朝攻めたD堰に移動し、3人で攻める。 水位は落ち着き濁りもやや弱くなった。 「お!釣れそうな雰囲気!」 想いを込めて投げる私。 昨日手に入れたばかりのスプーンをほとんど無くすほど丁寧に探るが反応は無い。 釣れないのが当たり前のサクラマス釣りだが、早朝から頑張ってアタリひとつ無いとさすがに気が滅入る。 「あと1投、あと1投・・・」 夕刻6時まで頑張って本日は終了!
「みなさん、お疲れ様でした。 また挑戦しましょう!」 

釣れる時は1投目でヒットしてしまうサクラマス。 そして何時間も粘り続け、ようやくヒットするのもサクラマス。 100人の釣り人がいれば100通りの戦法があり、何が正しいのかの結論を導き出せる人など存在しない。
己を信じ、気を高め、常に備え、川に立つ。 例えそれが出来たとしても「彼女」に会える保証など何処にも無い。 ま、私のように陽気に誘われてお昼寝してるようではイカンって事なんでしょうね。