超鬼門! 若狭湾ジギング修行
2001年10月6日

この秋のジギングは例年どおり明石から始まった訳だが、サイズも数も例年を下まわり、今ひとつ満足感に欠ける釣行が続いていた。 季節は秋、青物絶好期であるが3連休は予定を組んでいない。 あまりにも勿体無いので急遽、ネット仲間が仕立てた若狭湾の「ハピネス‐U」に乗り込む事になった。

かっては相当に入れ込んだジギングだがここ数年は遠征費用捻出の為に釣行回数は激減し、たまに出船しても勘所を外してばかりで良い結果につながらない事も多かった。 昨年から釣行のたびに細かなセッティングを煮詰める作業を繰り返していたが結果に結びつかず、「良いフィールド」への釣行が必要と思われていただけに絶好の機会ではあるのだが・・・     じつは若狭湾には随分前に相当通い込んでいたのだ。 まだジギング船も無い大昔、舞鶴漁協に遊漁船リストをFAXしてもらい、片っ端から電話で問い合わせてジギングをやらせてもらった記憶もある。 昔から技術面ではレベルの高い若狭湾だが残念ながら私自身が満足な結果を出せなかった。 やがて苦手意識が先立って行かなくなり、気が付けば相当の年月が経過していた・・・と言う訳である。 まさに「超鬼門」 はたしてどうなる事やら・・・

今回の首謀者は「サバの乱」で御一緒した川村氏。 正統派のジガーで釣行回数、攻略エリアも並々ならぬツワモノである。 彼が仲間内でチャーターした船に「乱入」する訳だが、川村氏の案内では「青物は充分釣れますからエギやサビキも忘れずに・・・」との事だ。 喜んだ私はジギングの準備もそっちのけで多量のエギを買い漁り、頭の中はアオリイカで一杯のまま不眠で丹後半島は宮津:養老漁港まで爆走するのであった。

かなり早めに港に着いたので仮眠でも・・・と思ったがイカ釣りたさに負けてエギング開始! 今回乗り込む船の近くでエギをしゃくって遊んでいたら同船するメンバーが次々に集まってきた。 「どうですか?」と聞かれて 「追いはあるんですけど・・・」と言ってる間にヒット! 「ハハハ〜、釣れちゃった〜!」 小さくて可愛らしいアオリイカなのですぐにリリース。 さて、私も乗船準備だ!

同船する10人が集まり「ハピネス‐U」が出港する。 今回はチャーターなのでピカピカの5号艇である。 キャプテンのコウちゃんは22歳。 わ、若い!!

丹後半島最北部の経ヶ崎 経ケ崎を回り込んだポイントでゲーム開始。 さっそくハマチ級の爆釣モードに突入である! しかしナゼか私にはヒットしない。 隣で爆釣する村田さんが「底だよ、底!」と言うので私も底から丁寧に探るのだが反応無し。 村田さんのロッド操作を必死に真似、ポーズを長めに取ると「コンコンコン!」とヒット! 「わかったわかった・・・(^o^)」 あとは怒涛の如く爆釣が続いたのである。

短い地合に爆釣を競い合う同船者。 足元にはハマチが跳ね回っているが誰もクーラーに入れようとしない。 船上に漂う生臭いハマチの香り、おまけにウネリが強くて揺れがヒドイ。 こりゃ船に弱い人はかなわんだろうな、と思ったら既に1名撃沈でした。

釣っても釣ってもハマチのオンパレード。 いい加減飽きてきたのでヒットしても船べりでリリースだ。 「おいおい、こんなの明石でいくらでも釣れるじゃん・・・」と文句を垂れていると 「ヒット!大きそうです!」 後ろで頑張っていた岡さんにナイスなサワラが釣れた。 「う、美味そうやんけ・・・」 俺も頑張らなきゃ・・・(^^ゞ 岡さんのサワラ  くぅ〜、美味そうだな〜!
村田さんの漁獲。 す、凄い! 「ヒット! でかいよ!」今度は隣の村田さんだ。
馴れた手つきで釣り上げたのは4キロ弱のメジロ。 「やられた〜!」 流石常連である。 関心する間も無くまたもや「ヒット! あれ何だろ?」 なんと立派な鯛である。 あかん・・・歯が立たんわ。。。
かなり独特なロッドワークで誘う村田さん。 私も必死で真似してみるが釣れるのは相変わらずハマチばかりなのでした。

それからも村田さんは好調でメジロを1本追加。 さらにボトムを攻めて大きなガシラまで釣り上げた。 それを横目で睨みながら「狙いは鯛かヒラメ・・・いやガシラでもいいや・・・」と頑張る私。 着底したジグを小さく跳ね上げて「鯛かヒラメかガシラ」にアピールさせていると「コンコン!」と当たった。 「お!マジ?釣れよった!」 ハマチ用3ozタックルがバットからブン曲がり、ジリジリとドラグが追従する。 走りにスピードが無いのでてっきり鯛かヒラメと思って喜んでいたら揚がって来たのは立派なメジロ君。 「よっしゃ〜! 来た甲斐があったぜ!」 大喜びの私。 先週まで明石でエソにまみれていたのが嘘の様である・・・(爆)

爆釣モードは終わり魚の反応が無くなった。 ポイント移動のたびに気合を入れて攻めるが結果は出ない。 すぐに飽きる私。 「さて、鯛でも狙うかな・・・」 完全にウケ狙いでニヤニヤしながらハレンチピンクのタコベイトをアシストフックに装着。 「な、なんですか?それ・・・」 あはは、ウケたウケた・・・v(^o^)v

ウケたついでに悪ノリしてソレをしゃくってみたらメジロが釣れちゃいました・・・(爆)
ハレンチピンクで釣れたメジロ  ぷっ、バカな魚・・・(笑)

風と潮が逆になり、攻め辛い状況が続くが反応がまったく無い訳では無い。 ポイントによってはひと流しに1本メジロ級がヒットする面白い状況とも言える。 問題は誰がヒットさせるかだが・・・。 悪ノリから一転して超マジモードに復帰した私はヒラマサを意識してダブルアシストでジグを組む。 状況は悪くない。今日の俺はツイてる。 来るぞ!来るぞ!「よっしゃ〜!ヒット〜!」 

なんと3本目のメジロ。 今日は出来すぎである。。。

メジロを獲ったジグ  どれもチョット変ですね・・・(^^ゞ 単発ながらメジロ級がヒットするのだが、その「カギ」が何かがまったく判らない。 ジグのタイプや色なども読めないまま時間が過ぎていく。 船は瀬周りをタイトに攻める訳でもなく、場合によってはキャスト&横シャクリで攻める場合もあり、力の「抜き所」がまったく無い。 まさに集中力勝負だ。 気合が無くなれば勝負に負ける。
長い沈黙を破り、ラストを飾ったのは上田さん。 ライトなタックルを上手に使いながら見事にキャッチ! よく肥えたメジロは今回の最大魚でしょう。

この後は数箇所のポイントをチェックするが、魚探に反応はあってもジグを喰わない状態が最後まで続き、ゲームオーバーとなった。 ふぅ〜、お疲れ様でした!
上田さんのメジロ  良い走りを見せてくれました。
私の水揚げ 総重量13kg近くになりました。 帰港後、漁獲撮影に最適なトロ箱を発見し、嬉々としてシャッターを切る私。 今回はちょいと真面目にジギングしてたので船上の写真はほとんど無い。 同船者の漁獲もココで撮影させて頂きました。
不真面目なジギング歴10年にあって、メジロ3本は始めての経験。 オマケに「超鬼門」なエリアで最高の結果を叩き出したので大満足!
自分のHPなのに表紙に載ることが無い有様でしたが、今回は手前味噌ながら表紙掲載とさせてもらいます。 
恥ずかしながら私です。 滅多に出ませんよ・・・(笑)

今回お世話になった「ハピネス‐U」の若船長=コウちゃんは実に丁寧な操船で快適に遊べました。 魚探の反応も欠かさず説明してくれるので実に安心して攻める事が出来、見切りの速さも好印象。 今日はホントありがとうございました。m(__)m

最後に今回の釣行をプランニングしてくださった川村さんと松元さん。そして御同船された皆さん。 いきなり乱入してゴメンナサイ。 そして本当にありがとう。 また機会があったら「爆釣」させておくんなまし・・・(爆)