ノコギリクワガタ(南郷村)
Prosopocoilus inclinatus (Motschulsky)

 県内全域の平地ー産地まで分布しているようである。しかし、1000mを
越える所では生息数が少なくなる傾向がある。平地における発生のピークは6
月の末頃であり、この頃になると灯火でも多数採集される。最も効率良く採集
するには夜間の樹液採集が適している。樹種としては、クヌギ、コナラや山地
や河川沿いの柳類にも付く。また、斎藤(1991)は福島市庭坂でパイナッ
プルトラップでの本種の採集に成功している。本種を採集するには特に立派な
原生林である必要はなく、むしろ二次林の方が楽に多数の採集が出来る。

○参考文献
斎藤 忠雄(1991)ふくしまの虫(9):6ー7.