浜通りで惨敗を続ける私達だったが、凝りもせず浜通りの楢葉町のとある林道へやっ
て来た。この近くにはアオタマの北限がある。また、最近オオクワの話題も聞くある
町が近くにあるのだ。

ここは走りやすい砂利道で私の車でも問題なく通ることが出来た。理由は山奥に最近
まで住んでいた民家があった為であった。まずはスギの植林から始まり、コナラ、ク
ヌギに変わる。そしてミズナラ、イヌブナが少々混ざってくる。会津地方の原生林と
は大きく異なる。桜、モミの多さも目に着いた。

標高の一番高いところに行ってみたがそこでも350Mくらい。あまり良い場所でな
く乾燥もきついので標高を下げた。車を停めやすい場所に停め、各自散って行った。
私は笹薮に勇敢にも挑んでいったが玉砕された。虫はもちろん採れなかったのだが、
その笹の腰の強さに参ったのであった。

スギリンは登って行く時に車を停めた周辺にて産卵痕を発見したようで幼虫を回収し
ていた。ここで標高300メートルないくらいだ。


コナラと思われる材に着いた産卵痕。ブナやミズナラにくらべ、その朽ち方は繊維が
多く残る。残念ながらここでは幼虫のみ。

さらに標高を下げ川のそばに出た。道は狭いが、この間訪れた山梨に規模こそ小さい
が、雰囲気が良く似ていた。私は川沿いに進み産卵痕を次々と発見して行くが、でな
い!全然、でない、、、。どうしたことだろう?川を渡って向こう岸も散策してみた
が、これまたでない。諦めて戻ってみると、、、。スギリンが呼んでいた。もしや?
そう、ルリの成虫を採集していたのだ。


標高250メートルにて採集のルリ♂。

材を見てみるとカエデのようであった。ん〜、、、『樹種より朽ち方』だなぁ、と最
近身にしみる。

私も♀だが譲ってもらった材より出た。


こんな感じだ。周りはカミキリ、キマワリ、コメツキの幼虫の食痕が縦横無尽に走り
まくる。よくぞ生き残っていたものだ。


ここでは2♀♀採集できたのだが、2頭ともブルーであった。