チェンさんの電話で目が覚めた。電話の内容は台湾に到着して初めての採集が、なん
と!大屯山でのダイトンヒメミヤマ採集ととのこと。夜は特別2台の発電機を使うと
言う事だった。発電機の数=成果なのでラッキーである。今日同行していただくのは
チェンさんの知り合いである王(ワン)さんである。オプションで温泉もついていま
す。注意:王さんは中国語だけなのですべて筆談である。

後程、チェンさんがホテルに来て下さり、とりあえずお土産を渡す。我々もお土産を
貰った。もちろん虫関係である。そして、すぐに出かける用意をしたのであった。


ホテル前に王(ワン)さんが迎えに来てくれ、車に乗り込み早速出発です!スギリン
が手にしているのは今となっては幻の図鑑/台湾産鍬形蟲である。私は持っていない
がスギリンは持っていて、ちゃっかり?台湾にも持参していた。台湾ではこの本はバ
イブル?ようなものなのかみんな持っていた。

後ほどだが、この王さんがこの図鑑に標本を提供している事を教えてもらい、見てみ
たら、、、。お〜!お〜!本当だ!シェンクリングの2番目の大きさの標本提供者が
この王さんなのだ!スギリンは図鑑にサインを入れてもらい嬉しそうだった。私も台
湾の大きな書店を探したが(検索を頼んだがダメ)、台湾でも絶版となり入手は不可
能だ。いいなぁ、、、スギリン!超!レアだぜ!そんでもって、この本の著者は王さ
んの弟子だったのだ。

途中でコンビニに寄り、水と食いもんを買い、車に乗り込む。セブンイレブンで買っ
たのだが変なおにぎりだった。風味がちがう。

陽明山国家公園を通り、園内の大屯山へ向かう。ここは国家公園なので採集禁止に
なっている。王さんは普通じゃないので採集できたりする。でも、木なんか全然と言
ってもいいくらいないし、どこにいるんだ?

車を降り、お土産で持って来た捕虫網をプレゼントし、帽子をかぶって出発です!


ここが大屯山に少し上り今来た道を振り返ってみた所。実は捨ててあったサクランボ
に来ていたオニツヤ♂75ミリをすでに採集していたりする。でかい!でも、この坂
を上るのはきつい。


登山道の両脇は笹、笹、笹、、、。どうやって採るんだろう?その時、王さんが!網
でえいっ!なんとこの笹の上空をダイトンミヤマが飛ぶのだ!うっそぉ〜っていう感
じである。見ていると蝶、ハナムグリに混じってブーン?えいっ。私も採集できちゃ
いました。

なんておもろい採集方法、生態なんだ!